『写真と民俗学』~内藤正敏のめくるめく東北

吉祥寺に美術館??? 知らなかったーーー。
スミマセン。認識不足でした。

武蔵野市立吉祥寺美術館 ですね。
こじんまりしているけれど、とても雰囲気の良い素敵な空間でした。

で、ここで現在開催されている(11月8日まで)すんごい写真展を見てきました。
これです。

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『写真と民俗学』~内藤正敏のめくるめく東北

2009年10月3日(土)~11月8日(日)
休館日=10月28日(水)
開館時間10:00~19:30
会場武蔵野市立吉祥寺美術館 企画展示室
入館料 100円(小学生以下・65歳以上・障害者は無料)

http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/

私にとって、写真が「視えない世界を視るための呪具」であるとすれば、
民俗学は、さらにその奥を凝視するための「もう一つのカメラ」だ。
(「はじめに」『東北の聖と賤(民俗の発見Ⅰ)』法政大学出版局、2007年)

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個人的には、山で撮ってるこのシリーズがいちばん好きかな。
月山の頂上で煌々と月光に照らされる岩を撮ってるのなんて、
オリジナルサイズで見ると、本当に身震いがします。
ってことは、実際にそこに居たらいったい・・・ 


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どのテーマも、ものすごい迫力でした。(出羽三山、遠野、東北婆さんたちとか)
人も凄い。自然も凄い。
どのプリントからも、とてつもない濃密な空気が迫ってきます。
(まぁきっと、、、即身仏の写真とか、ダメな人はダメだと思う)


東北の泥臭いくらいのたくましいお婆さんたちたちとか、
まさに古い家の匂いがしてくる不思議な空間とか。
人の体臭とかシワの手ざわりとか伝わってくる感じ。
即身仏の組み合わされた手の質感とか、見入ってしまった。


お好きな方は、ぜひどうぞ。





会場ではその内藤正敏氏がTV出演したときの映像も放映されていたのだけれど、作品のど迫力とはぜんぜん違った感じで、なんかぜーんぜんもったいつけてなくて、気さくで率直な感じのとってもステキなオジサマだわー♪ってかんじでした。
おどろおどろしいような作風のものも多いので、そこでいかにもモノモノシイオトコが撮ってるんだとすると、いかにも当たり前すぎて面白くないように思うのです。


すんごい写真を撮るだけでなく、口承や史実や事実の裏づけを追っていく作業とを平行して行っているスタイルは珍しい、のでしょうかしら?(いいなぁ。カッコいいなぁ。憧れるわぁ~)
たぶん、「あなたは写真家なの?学者なの?」とか、きっと飽きるくらいに質問されているんだろうなぁ、と思うけれど、結局、「写真」とか「民俗学」とか、切り口の方法論が問題なのではなく、対象に迫るための方法としていろいろな切り口を使っているのだろう、と想像します。

小さな小さなワタクシごとで言えば、
「あなたは鍼灸師なの?心理士になりたいの?」
と聞かれ続けてきたなー。
私は別に方法はなんでもいいんだ。
ここではこれ以上の答えは避けておきます。
実にムズカシイ問題ですな。


そうそう。
ちょうど最近わたしのところにお越しになっている人が、
ここしばらく出羽三山においでになられているはず。
そんなこんなで、ここのところ東北とか、
修験道の話をする機会が続いたりして、
なんかいろいろつながってるかんじはあった。

個人的には、いつぞや中沢新一氏の「アースダイバー」をふと読んだあたりから、
なんか引き込まれるようなことが続いて、
かなり連続的組織的にいろんなものを読みまくって、
あちこち行きまくってたときがあったんですわ。
ここのところ、ぜんぜんご無沙汰でしたので、
またこの機会に、こういう濃い系に傾いてみたい気持ちがそそられます ^^;
by tamayura_tamayura | 2009-10-15 10:29 | 見・聴・体験
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