休むに似たり。

先日から数日、うちのトッピー(私の愛犬です)具合が悪くて、寝込んでいました。ふだんはぴょんぴょん飛び跳ねて、イタズラばかりしている悪いオンナなのですが、突然に嘔吐を繰り返し、血便と下血が続き、どろーんとした眼で、だらーっと寝ているばかりになりましたんですよ。驚きました。結局原因はよくわかんないです。なんかヘンなものでもどこかで食べたのか?何かに感染したのか?それともどこか病気が隠れているのか?

おなかが痛いと、動物はおなかを隠して小さく丸まって寝るらしいんですね。(人間もそうだわね) しかーし、具合の悪いトッピーは、私の前に来ると、でろーーーんとおなかを全開にして、「撫でてよ」と、せがむ。うーむ。。。おなか痛いわけじゃないのかしら? と不審に思いつつ、ひたすらトッピーのおなかマッサージをしていましたワタクシ。

イヌの内臓の配置とかよくわかんないので、結構適当にやってたんだけど、触っていると明らかに硬くてちょっと冷たい感じのところがありました。

あー、ここね☆ と思って、その部分を周りから少しずつゆるめていくかんじでアプローチ開始。しばらくすると、おなかがごろごろごろごろ・・・ と鳴り始めます。おぉぉ。反応してる。はやいっ!

10分以上はそのまま続けてましたでしょうかしらね。
トッピーはじゅうぶん満足したらしく、ごろりと姿勢を変えて、寝床に帰っていきました。
うーん。おもしろいです。動物マッサージ。

あ、もう良くなりました。おかげさまで、すっかり元気です。
いったいなんだったんでしょうね~?!

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さて。以上のエピソードについて。
あれこれ思いついたこと。
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「具合の悪いペットに対しては、愛情をこめて触ってあげましょう」と、まとめるのがいちばん一般的で無難なモノの言い方なのかな? それはもう全然反論の余地なく本当のことだとは思うけれど・・・

でも、もしかしたら、具合悪くて触られるのが嫌なときもあるかもしれないじゃん。
いくら愛情溢れてるからって、そういうときにはそっとしておいてやって、無理矢理触んないほうがいいよね。

それにまぁ、私は「愛情をこめて」というよりは、むしろ「うーん、いったいどこが具合悪いんだろう? 胃かな?大腸かな?炎症性疾患かな?感染?」とか、考えながら触ってたなぁー。。。どっちかというと、触診、に限りなく近いかんじ。

でも、結局のところ、下手な考え休むに似たり、なんだよね。
動物解剖の知識ないので、疾患名を考えるよりは、自分の手の感覚を信じて、「ここなんかおかしいな」と思うところに、手を当ててるだけが結局いちばんだったりすることが多いなぁー。

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とかなんとか。。。常にいつも相反することが同時にアタマの中で動いているんですよね、ワタクシ。そんなんだから、「~は、○○です」って、物事をはっきりと断言することがとてもムズカシイんだ。
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そういえば。

この仕事をはじめて、いちばん最初の頃。
一般的なやり方とか、型にのっとって指圧の練習をしていたときは、自分の手の感覚をいちいち感じてるヒマなんかなかった。とにかく手順どおりに、時間内で、手際よくきちんとまとめることで精一杯でした。っていうか、それさえ全くままならなかった。
とりあえずはまず、「正しい手順で、正しいフォームで圧す」ことを求める段階、みたいな。

で、だんだんそれが何にも考えなくても、自動的に手が動いて、型どおりに時間内でまんべんなくいちおう綺麗にまとめられるようになると、喋りながらでも手がきちんと動いたりするようになってきた。でもそのときにもまだ自分の感覚は封印してました。
このあたりがきっと、「正しい場所を、適切な圧できちんと圧す」ことを確実にする段階、みたいな。

そのうち、、、現在の私は、だんだん手順はばらばらになってきました。同じ人を圧すときでも、日によってやり方が変わるし、だいたいの手順は決めていても、たいていはもう決まったフォーマットでは圧さないようになっているのでした。
だんだん決まった型を外れて、ほとんど即興的に圧している状態、っていうのかな。

どこを圧すか、どのくらいどのくらいの刺激で圧すか、ということ、実はあまり深く考えていなかったりします。
というよりは、アタマで考える手順が省略されて、手が勝手にそれを決めて動いているようなかんじ。

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これってたぶん、、、よくわかんないのだけれど、いっぱいいっぱい楷書の練習をして、そのうち自由に書くようになる、とか、たくさんたくさん具象物のデッサンをして、そのうち抽象画を描く、みたいな話とつながってるんでしょうね。よくわかんないけど、たぶんそういうことなんじゃないかと思う。
なにかを習得しようとするときってきっと、なにをやってても構造は似てるんだろうな。きっと。
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自分の手の感覚。このあたりは、まだまだ開発の余地がいくらでもあって、まだまだ進化の可能性がいっぱいあることだと思うのです。だけど、残念ながら、こういう感覚については、ほとんど言語化不能だし、広く正しくいろんな人に伝達するのは激しくムズカシイ。

だから、トッピーのおなかマッサージに関しても、私自身としては自分のやってることをコトバにすると、
「うーん、よくわかんないけど、私は結構適当にマッサージしてるかな」
とかいうかんじになる。それ以外の表現をするのは非常にムズカシイんだなぁ。

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世の中で売れ線になるためには、自分のやってることを、もっと大仰に「苦節何年の後に習得した奇跡のマッサージ☆」とか言ったほうがいいのかしら?(大した技があるわけでもなし、そんな表現は超カッコわりーと思うんだよねー)
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「適当でいいんだよ」って、それは確かに間違ってはいないと思うんだけど、それはやっぱり全然訓練してなかったり、そういうセンスがちょっと少ない人が「適当に」やるのとは違うんでしょうなぁ、おそらく。とは思う。でも、だからって正確にそのあたりを伝えるのは相当に困難。

自分の持ってる感覚や、その使い方についてとか、人に伝達するのは無理!と思って長いこと黙々と自分のできることだけしているのだけれど、それでいいのか? ってキモチも多少はあったりする。ややこしいな。

んー。。。
「ふだん使ってないだけで、誰にでも備わってるはずの自然な感覚を、みんなもっと使ってみようよ!」と呼びかけたいキモチが、実のところ結構たくさんあったりするのです。きっと。

んなことをぼんやり考えてる晴天の昼下がり。

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あーあ。来る予定の人が、連絡無しに来なかったです。電話も繋がらない。
そんなこともたまにはあります。
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さて、お昼食べますか。
by tamayura_tamayura | 2009-04-10 12:57 | 雑談
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