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8月9日江の島~杉山和一のお墓参り

8月9日は「はり・きゅう・マッサージの日」なんだそうです。
※ 全日本鍼灸マッサージ師会が2003年に制定
へええーー。。。知りませんでした。

いまさらですが、「鍼ってなんぞや?」なーんってことは、
とてもここでは説明し尽せませんので、このあたりをどうぞ
ご覧になってくださいませ。 ⇒★


偶然にも、鍼灸師仲間と集まる約束がこの日だったので、
杉山和一のお墓参り、というプランで江の島に行きました。

※ 杉山和一、というのは、管鍼法(かんしんほう)という、
現在の日本式の鍼灸では最もメジャーな刺鍼技術を編み出し
た開祖、というような方です。検校(けんぎょう)ですね。

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とにかくもう暑いのなんのって!!!
太陽ぎらぎらの炎天下を江の島に向かいます。

江島神社の参道を登って、右手に行くちょっと目立たない
道があるのですが、その坂を上ったところに杉山和一の
お墓はあります。

8月9日江の島~杉山和一のお墓参り_f0133118_22414534.jpg


緑に囲まれたひっそりとした、でも陽の光がたくさん降り注ぎ、
海が見下ろせるいい場所です。

「おかげさまで、鍼灸で私たちは日々の仕事を得ています。
 おかげさまです。ありがとうございます!」
こーんなかんじで、ご挨拶をしてまいりました。


なぜ江の島にお墓があるかと言えば、こんな由来があります。

***

杉山和一は、慶長15年(1610)に生まれて間もなく盲目になり、
江戸に出て医を学んでいましたが、物覚えが悪いため師匠に
見放されました。

そこで、江の島にこもり、21日間断食をして技術の上達を祈り
ました。満願の日、神域をはなれる途中、この石につまずいて
倒れ、気を失ってしまいました。

すると美しい五色の雲にのって弁財天が現れたので、手を合わ
せて拝もうとしたところ、何やらちくちく身体を刺すものがあ
りました。それで、意識を回復し、手にとってみると松葉の入
った竹の筒でした。

これにヒントを得て、管鍼術(かんしんじゅつ)を考案して、
その元祖となり、それによって徳川綱吉の病を治療し、関東総
検校に栄達されたといわれています。

それ以来、この石のそばで物を拾うと、福運を授かるということ
で福石と呼ばれるようになりました。

***



あまりに暑くてぼーっとしていたので、だいじな「福石」を
チェックするのを忘れてしまいました。。。

江の島ということは…洞窟にこもったんでしょうかしらね?
昔の人は、そうやって特別な場所にこもって願掛けすること
は珍しくなかったのかな~? いろいろ想像が膨らみます。


ちなみに、杉山和一ゆかりの場所は都内にもあります。

江島杉山神社
萬徳山 弥勒寺


***


蛇足ながら付け加えておきますと…

日本の鍼灸の歴史や特徴を考えるにあたっては、視覚障害の
(昔なら盲目というでしょうね)ことを避けて通るわけには
いかないでしょう。相当に複雑な背景があると思います。

残念ながら私の乏しい知識や理解では太刀打ちできない。。。
なにかいい資料とかないかしら???
by tamayura_tamayura | 2011-08-09 23:05 | 見・聴・体験
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